久しぶりだった。 喧嘩はつい最近やったけど、大人数での殴り合いは久しぶり。 ドカッ! 「ぐっ…」 バキッ! 「っう…」 こいつら…男のくせに弱い…… 女の拳くらい避けれるだろ普通。 「司っ!!!」 私は司の名前を叫んだ。 ヤツも周りの連中も、声に反応して動きが止まる。 「あ?」 「司の相手は私だろ?…相手しろや」 司を挑発するように、私は笑って見せた。