和弥と遊園地に行く事は夏帆には言ってない。 昨日は時間も遅かったし――― だから夏帆が知るはずないんだけど……… 「なんで……知ってんの?」 「そんなことはいいからっ。ほらっ顔洗ってきな」 そんなこんなで促されるまま、私は夏帆からメイクをされている。 「よしっ、じゃあ髪巻くかっ」 「…そこまでやる?」 「なぁに言ってんの!今日は超お洒落すんのっ!!」 「………」 なんか夏帆の方が気合い入ってるし。 私のために夏帆が頑張ってくれんのは嬉しいけど…… こんなに気合い入れる必要があんのか?