「…やっぱ先輩行ったんだ……」 「ん?やっぱりって?」 「ああ、こっちの話。…モテる女は辛いねぇ凜。ふふっ」 「…話が読めないんだけど……」 疑問符でいっぱいの私に上機嫌の夏帆。 まだ予鈴の時間じゃないけど、夏帆は私の手を引いて教室へと戻って行った。 その日の放課後も生嶋に勉強を教えた。 さすがに申し訳なかったから、帰りは一人で帰ったけど。 そんな日々が過ぎるのは早くて、期末試験も終わり、今日は結果発表の日―――