もうすぐ22時になる頃、解散となった。 また夏帆の後ろに座って、バイクは私の家へと向かっていた。 「夏帆、ここからは歩いて帰るわ」 「まじ?…まぁこの辺からなら歩ける距離か」 途中まで夏帆に送ってもらい、私はバイクを降りた。 「ん。…じゃあまた明日ね!」 「襲われないようにね〜」 「誰に言ってんだよ(笑)」 夏帆が帰って、私もゆっくりと歩き出した。 少し肌寒いけど、それが心地好く感じる――― とある公園を通りかかったとき―― 声が聞こえた。