カチャ―― 「わりぃ…待たせたな」 しばらく座ってたら、和弥が戻ってきた。 「あ、テレビとか勝手に見ててよかったのに」 「んー…なんか悪いかなって思って……。てか和弥、アルバム見たいんだけどっ!」 タオルで髪をゴシゴシと拭きながら、「ほらよ」とアルバムを私に手渡した。 「さんきゅー」 私はアルバムを受け取ると、遠慮なしにテーブルの上にアルバムを広げた。