「飲み物探してて。わりぃな人ん家の
冷蔵庫勝手にあけて。」春斗が
申し訳なさそうにシュンとして言う。
私は不覚にも、可愛いなんて
思ってしまう。
「そんな人ん家なんて言わないで。
もう家族みたいなもんじゃん」
凜が冷蔵庫の中を覗きながら言う。
「そっか、サンキュー!」
「はい!これオレンジジュース。」
「お!ありがとう」
凜が振り向いた瞬間、
「春斗、大きくなったね」
「‥‥‥そうかな!?これでも
169くらい」
「152の私にはめちゃめちゃ高く見える!」
‥‥‥男の子ぢゃなく男の人になったな、
なんだか、寂しいな 。