中に入るとそこはいかにも占いの館という感じで
ギルはワクワクした。

「荷物は邪魔にならないようにそこに置いときますね。」
ギルのバッグがテーブルの上に置かれる。

「では 手相を
見せてください。」

女の人がそういった時
ギルはふと思った

(なんか この小屋に入る前からずっと誰かに見られてる気がするんだよな…。)

「…ま きのせいか」

ギルが女の人に
すっと手を出した。

「では 道具を取ってくるのでお待ちください。」

女はたたた 、と小屋の裏に駆け出した。

「は?」

なんで?
このタイミングで?
ギルがそう思った瞬間…

「キャー!!」

裏の方から
女の人の悲鳴が聞こえた。