都市にある銀行の地下5階

そこに少年はいた。


「……では
この書類を書いてください。」

少年は受付の女の人に5枚程の書類を手渡される。


「え〜と
かかった時間は
…1時間ぐらい

手傷その他の怪我は
0…と。」

少年は受付の女の人に手渡された書類を入念に書き込んでいる。


「よう ギル
調子はどうだ?」

見るからに中年の男は
意気揚々と少年に話しかけてきた。

「ヤニーか?

ちょっと待ってて!
今書類書いているから」

「ハハ!
相変わらず 書き物は苦手みたいだな。」

どうやらこの男
少年と知り合いらしい。