…玉入れって島田と安井出るっけ? 「志穂ちゃんと安井出んぞ」 椅子に座ってる俺の頭をコツンと叩くのは晴斗だった。 「え、あぁ…おう」 「俺、玉入れの招集係で2人と喋ってたけど2人ともお前褒めてたよ」 2人とも? 「かっこいいってな」 安井はともかく島田がそう言ってくれてたと思うと俺の心は弾む。 俺は旗を持つと 「応援すんぞ、お前ら」 と応援団に声をかけた。 「「「はい」」」 そう意気込むみんなに対して俺が意気込んでるのは島田に対してだけだ。