「はじめまして~志穂の母です」 本当にママという雰囲気の人が出てきた。 「どうも、坂本大希です」 「この前はバイクで送ってくださって本当にありがとうね」 「あ、いえ。俺は全然構わないです」 これが彼氏という立場だったらいいのに。 「立ち話もなんだし入って?」 「あ、お邪魔します」 リビングも広くなんだか金持ちの家に来たみたいだ。 「大希くんの口に合うかは分からないけどよかったら食べてってね」 と、クッキーなどを出された。