あの山を二つ三つ越えた所に、関ヶ原という所がある。
せんど昔、そこで大きないくさがあっての、国中のさむらいが東と西に分かれて争うたのじゃ。

この村に住んでおった百姓達もな、手柄を立ててどこぞのお殿様に取り立ててもらおうと考えて、関ヶ原へと向かったのじゃ。