俺は電気をつけたとき……思わず言葉を失った。




心の回りはグチャグチャで………。




カッターやハサミや刃物類がいっぱいあった。




「………これ」

「…………」

「何のために置いてあるんだよ」

「……思い出を消失するために使った道具」




口を開いてほしくないときに心は開く。




平気でそんなことを俺にぶつけてくる。




それが一層、俺の罪を深くするんだ……。