心を失ったカノジョ

食べた後、明日香の部屋にいって寝る準備をする。




「心ちゃんいつもだけど、早くねるのね」

「……はいいつも疲れるので」





こんな早くに誰もねない。




だけど家族だけで話たいだろう。




もともと家族はあの3人だけだし。




私が入る枠は生活維持の提供だけで十分。




いつもおかえりとただいまを与えてくれるだけで十分。




邪魔しちゃいけない。




「心ちゃんも楽しく話でもどう?」

「いえ…お気持ちはありがたいですが」

「あら…そうなの」




私にはこの真っ暗な場所がお似合い。




目を堅く瞑ったところがお似合い。