新は私の顔を覗きこんで様子を伺う。




そんなに見られると…困る。



弱音を吐いちゃう。




「呼び出しくらってんだろ?」

「くらってない」

「また傷作ってほしくない」

「……………」

「もう頭をもう1回叩かれたら終わりだ」




そうだ………完全に頭の傷は治ってない。




もう一回狙われたら死ぬよ……。




消えてほしいからいつもそこを狙うんだと思うけど。




「呼び出しは無視する」

「ああ、そうしてくれ」

「心配いらないよ?」




だって……。




心配されるほどの存在じゃない。