「たった…ただいま」

「なんだそれ?おかえり」




私は……心から偽りのない「おかえり」がほしかった。




自分の居場所の証拠になるコトバ。




まだまだ……私はやれる。




「急にどうしたんだ…?」

「普通の子なら……こうしてるかなって」

「そうか……」




また優しく頭を撫でてくれる。




新は……偽りのない人。




「神様に足掻いてみるよ」

「はっ…はは、心らしいな」



……求めていた日常をいつか取り戻したい。