コイツは抵抗したんだ…。




そんな想像つくくらい…もう床は真っ赤に染まっている。




「………ヤられたのか?」

「うん………」

「……………」

「私なんで死ねなかったんだろ」

「………何いってんだ」

「あんなに痛かったのに、どうして死ねないの?」




俺は……抱きしめることしかできなかった。




もうなんて言葉をかけたらいいかわからなかった。




死を望んでる心は……もう俺の腰に手を回さない。




垂れ下ったままだ……。




「もうしゃべるな………」

「痛い……こんなにも、だから死なせてよ」