持ってるのもいやになって学生服のポケットに入れた。




「心もほら食えよ、空腹なんだろ」

「…………」

「さっきから腹の音聞こえてるから」





ずっと前から?そう思うと急に恥ずかしくなって




コイツの食べるものに手をつけた。




…やっぱり欠食はだめか。




私の食べてるところを見て、クスクス笑ってるアイツ。




「本当に腹減ってんだな好きな分だけ食え」




そんな言葉に甘えて、いっぱい食べた。




コイツの分がなくなるくらいに。




「今日も来てくれたんだな、ありがとな」

「……ここで寝たいだけだから」




それでもいいよって小さく寂しそうに笑った。




それからコイツは残り少ない食べ物を口にしていた。