心を失ったカノジョ

病室にいても心が今大丈夫か不安。




酷い目にあっていないかとか。




過保護すぎか……俺。




心の声が聞きたい……。




傷が痛むごとに昨日の心を思い出した。




俺が触れたのが拒まれたのかと再度確認すると胸が痛んだ。




「氷室さんどうしたの?恋?」




主治医か………。




「そうなんです…叶いそうにありませんが」

「どうして?」

「心を失ってるから…好きになってもらえないんです」

「……そうか」

「心を失わせたのは俺だから」




俺なんてこんな傷治らなくていいから。




心を治してくれよ……。




「そういう子はね………」