気付くと、 外は夕暮れに染まり、部屋は薄暗くなっていた。 私はたまらず、外に出た。 少しでも早く、カズ兄に会いたくて。 歩き出した足が、早足になり、 いつしか、 風の中を、走り出していた。 早く、 早く、 カズ兄に、会いたくて。 強い風になびく長い髪も、 舞い散る葉も構わず、 走り続けた。 カズ兄のもとへー