桜ノ籠 -サクラノカゴ-

あった…
あったよ…


沙智さんは、
紅茶の場所も、タオルの場所も、知っていて、

この青磁先生の家に来るのは、久し振りだと言った。



でも、それは…
私には関係ない事。

青磁先生と沙智さんの事。


そう考えると、私はますます嫌な気持ちになって、

苦しくて、

苦しくて、


その場にうずくまってしまった。


「伽羅ちゃん!」

心配した青磁先生が、私の顔を覗き込む。