カートを取り、分担した。

猛と大和がお肉や野菜。
奏と篤希は、お菓子。
そして、あたしと日向と悠は花火。

花火コーナーには、いろんな種類の花火があった。

「ねぇ、さやちん! 日向! この花火したい!!」

悠が抱えているのは、この中で1番デカイ花火セット。

「いいね! 日向、コレでいいでしょ?」

「いいけど。値段いくらだよ?」

悠は、忘れてたっていうような顔をし値札を見て、元の場所に戻した。

「どうしたの?」
「高すぎて買えない…」

悠は、落ち込んで小さい花火を手に取った。

「さっきのいくら?」
「5980円…」
「な~んだ! それっぽっち? じゃあ、あたしが買うよ!」

日向と悠は、あたしを見て驚いた顔をした。

「…それっぽっちって…」