その時、誰かが抱きついてきた。

…もう分かる。

「すきありっ!!」

っといって、笑う悠。

悠は、あたしの手を引き、

「行こっ! さやちんっ!!!」

ねぇ、今気づいたんだけど。

あたしたち、女の子に囲まれてるような。


気のせい?

ねぇ、ピンクのオーラーがただよってるよね。


その中の2人があたしたちに向かってきた。


「ねぇ。あたしたちと遊ばな~い?
その女なんかほっといてぇ」


なんか、一瞬睨まれたような…。