――――ピッピッピッ… 機械音が鳴り響く中、莢が眠っている部屋へと足を踏み入れた。 「莢――」 莢の姿を見、正直ショックだった。 頭に巻かれている包帯に、血がにじんでいた。 「莢…」 俺は、悔しくてたまらなかった。 「クソっ!」 みんなもきっと、同じ気持ちだったと思う。 悔しさでいっぱいだった―――――。