言い方としては酷いものだが、じきに海軍が来るのは事実だ。もうとっくにユーノに駐屯している海軍に連絡が入っているはずだから。
「……だが、行くと言えども……」
「おーい! 聞こえっかー!?」
突如、ゼルが声を張り上げた。余りの大声にエナは思わず耳を塞ぐ。
拡声器を通して未だにシャードを求めていた団員にまでその声が届くのだ。近くで聞いていたら耳がおかしくなってしまう。
静かになった団員達に。
「今からアンタんとこのアタマがそっち行くかンな!」
そう言い置いたゼルはエナを振り返り、にやりと笑った。
その笑顔でエナは全てを察知し、似たような笑みを返す。
「アンタ、泳げるよな?」
シャードに投げた問いに彼は状況の読めぬ中「ああ、まあ」と頷いた。
「じゃ、そゆことで!」
エナとゼルが声を合わせて、その行動に出た。
「な、何をするつもりだと……!」
狼狽するシャードの体が宙に浮く。
そのまま体はエナとゼルの手を離れ、海の中へ。
「頑張って泳げー!」
高くあがった飛沫に向かってエナは手を振りながら叫んだ。
海に叩き落され、海面に顔を出したシャードは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていて、エナ達の笑いを誘う。
「また、何処かで会お!」
「オレ、アンタの生き様、見届けてやっからな!」
「せいぜい、海軍に捕まらないようにするんだね」
三者三様、シャードに向けて発した言葉に、彼はやがて口元に笑みを広げた。
「必ず……必ず仲間と赴くと誓おう」
その瞳は漆黒ながら、夜空の星のように煌(キラメ)いていた。
「エディの剣士殿の里へ」
ゼルはしっかりと頷き、その想いを受け取った。
晴れ晴れとした空、ゆったりと舞う風。
そして、新たに繋いだ絆。
それを笑顔と共にそれぞれの胸に刻み。
「あのドクロ、ダサいよー!」
船の上からエナが叫んだ。
朗らかな、太陽のような笑顔で。
絶好の船出日和。
彼らは、出逢いと別れを繰り返す……――。
~Fin~
「……だが、行くと言えども……」
「おーい! 聞こえっかー!?」
突如、ゼルが声を張り上げた。余りの大声にエナは思わず耳を塞ぐ。
拡声器を通して未だにシャードを求めていた団員にまでその声が届くのだ。近くで聞いていたら耳がおかしくなってしまう。
静かになった団員達に。
「今からアンタんとこのアタマがそっち行くかンな!」
そう言い置いたゼルはエナを振り返り、にやりと笑った。
その笑顔でエナは全てを察知し、似たような笑みを返す。
「アンタ、泳げるよな?」
シャードに投げた問いに彼は状況の読めぬ中「ああ、まあ」と頷いた。
「じゃ、そゆことで!」
エナとゼルが声を合わせて、その行動に出た。
「な、何をするつもりだと……!」
狼狽するシャードの体が宙に浮く。
そのまま体はエナとゼルの手を離れ、海の中へ。
「頑張って泳げー!」
高くあがった飛沫に向かってエナは手を振りながら叫んだ。
海に叩き落され、海面に顔を出したシャードは鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていて、エナ達の笑いを誘う。
「また、何処かで会お!」
「オレ、アンタの生き様、見届けてやっからな!」
「せいぜい、海軍に捕まらないようにするんだね」
三者三様、シャードに向けて発した言葉に、彼はやがて口元に笑みを広げた。
「必ず……必ず仲間と赴くと誓おう」
その瞳は漆黒ながら、夜空の星のように煌(キラメ)いていた。
「エディの剣士殿の里へ」
ゼルはしっかりと頷き、その想いを受け取った。
晴れ晴れとした空、ゆったりと舞う風。
そして、新たに繋いだ絆。
それを笑顔と共にそれぞれの胸に刻み。
「あのドクロ、ダサいよー!」
船の上からエナが叫んだ。
朗らかな、太陽のような笑顔で。
絶好の船出日和。
彼らは、出逢いと別れを繰り返す……――。
~Fin~

