溜め息を吐かない方法を覚えた亜利哀にもう怖いものなんてない。 初めて会った相手には、愛想良く笑っていれば良い。 まとわりつく金目当ての男どもは、テキトーにあしらえば良い。 嫌みを言う馬鹿な小娘達には、それ以上の毒舌を聞かせれば良い。 人間、対処法を見つければどうにかなるらしい。 「亜利哀さん。クリスマスパーティーにお呼び頂き光栄です。」 声のした方を見れば、見覚えのない顔。 「中富士(ナカフジ)です。お元気になされてましたか?」 中富士…と亜利哀は頭の隅から隅まで探す。