まるで、気にかけて貰いたいみたいじゃない…! そこまで考えて我に返る。 「…なんて嘘。ばーか、ひっかかって…」 「お前、なんでさっきから泣きそうなの?」 小学生のような口調で、馬鹿にしようと上げた顔を覗き込まれる。 …馬鹿なのは自分。 「…もう、嫌。」 張り詰めていた糸がプチンと切れた。 怖くてたまらない。 何かが、なんてわからない。 でも、怖い。 ボロボロと零れる涙を止める方法なんて分からなかった。