私は 確実にいなくなりたかった


だから傷は深く



縫うほどだった



それでもいつも



なぜか そこには



来るはずのないひとが来て


病院へ直行した




絶望していた私の目は



もう死んでいるような状態



夢を諦めなければならなくなった


その時からだった





夢を諦めなければならない




私は18歳だ



18歳ですでに


人生の半分以上を


生きた気がしていた



あまりにも


沢山の出来事が



私の前に横に後ろに



おきていたんだ


誰も想像できないようなことが



手首の傷を見るたびに思う



恥ずかしい傷ではない



私は決してどんな時も



自分を恥じたことはなかった