爆走★love boy2

ナナミがそう言うと、ユリナさんは「また、その噂?」と、クスッと笑った。



そして私を見て、「彼女ちゃんが気にしちゃうのも無理ないかぁ」と、つぶやく。



なんだか、余裕に満ちた表情でそう言われると胸の奥がムカムカしてきて、私は下唇をかるくかんだ。



「噂は本当の本当だよ。樹結構、遊んでたから」



ズキンッ!



鋭い刃物が突き刺さる。