「だって、優里を裏切りたくなかったから・・・」

黒猫は無言になった。
双子もハサミを手にしたまま。

「全て告げたら、罪が無くなると思ったのか?」

えっ・・・

「うんっ・・・」



「罪の最後は涙じゃないよ。」
「知ってるけど・・・」
「ずっと苦しく、背負ってくんだ」

・・・そっか。
私も先輩も、これから、罪を背負って生きていくんだ・・・
先輩も、私と、罪で人生変わる。

「君がこれからどうするかは、君次第だよ」

・・・うん・・・

「罪を償って、生きて」


ーーー黒猫はそう言って、
双子と消えた。