黒猫が、部屋にいた。
「えっ・・・」
なぜ私の家にーーー?

「君も先輩も一緒ニャ」

・・・え?

「どういう意味っ・・・」
黒猫は、人間に変わった。
十代の、若い男性。
漆黒の髪。漆黒の瞳。
シルバーのピアスが、髪の隙間からキラリ。
「君たちは二人とも裏切りもの」
裏切り者・・・?
「鏡、返して」
「えっなんで・・・」
「いいから」
そう言った黒猫の声はとても冷たかった。
すぐに鏡を渡した。
「自分を写して」
「何でっ・・・」
「いいから」
私はいつものように自分を鏡に写した。

もちろん、双子は出てきた。
だけど、いつもと違ったんだ・・・

双子は、水槽とハサミを手にしてた。

「なんでっーーー」
私そんなこと双子にしろって操作してないのに。

黒猫は、ニヤりと笑った。

っ・・・何で今、ニヤりとーーー




バサッ