痛いよ、痛いよ・・・

あれから一週間たった。
私は顔にテープをし、アザを隠しながら登校した。
先輩は、停学になった。
教室の入ったとたん、みんなが私のほうに走ってきた。
「舞ちゃん大丈夫!?」
痛い目にはあったが、みんなは私の見方だ。

「うん。みんなありがと」

私は机にスクバを置いた。
おかげでお母さんもお父さんも一週間早く帰ってくることになったけど、
もう仕返しはこれでいいと思った。
お母さんとお父さんは、なんて言うだろうか。
私は顔を隠しながら、下を向いていた。
「舞大丈夫?」
・・・よく知ってる声が聞こえた。
私はすぐに上を見上げた。

ーーー優里。

「ゆ・・・優里?」
優里と翔太とカイ。
「心配したじゃぁあん」
優里が泣きだした。

優里・・・

「おまえ大丈夫か?」
翔太が聞いてきた。
「俺ら超心配したんだぜ」
カイまで・・・
・・・みんな、心配してたの?
そんなことないっ・・・
「うそだぁ~」私も泣き出した。
「本当に決まってんじゃぁん」優里は泣きながら私に言った。
え、なんでーーー?

「だって友達じゃん・・・」

優里の言葉が私に響いた。
友達・・・?