家に帰ったのは、何時頃だっただろうか。
九時は回ってただろう。
「疲れたぁー」
足の小指にできた豆。
「痛い」
私は鞄の中のプリを取り出した。
楽しかった今日を思い出してた。
優里とカフェに行ってよかったーーー
「優里!!!」
私は思い出した。
そう言えば、優里を置いて行っちゃった!
「うわっ、やばい・・・」
私はすぐに優里にメールを打ち出した。
「ごめんね、優里・・・今日は本当にごめん・・・」
送信し、ソファーに横になった。
優里、怒ってるかな?
いやいや、優里だから大丈夫ーーー
でもあんなことしちゃったら・・・
もし私があんな目にあったら、
絶対許さないと思うしーーー
私はいろんなことを考えながら、
一時間ほど返信を待った。

来ない。

カイと翔太にもメールをしてもらったが、
返事が来ないらしい。
優里が返事しないことなんてないのに。

「っ・・・」

泣きそうだった。
ははっ。こうなるって、当たり前だよね。
私、一人調子に乗ってた・・・

その時。

携帯から、メロディーが流れた。
「優里だ!」
私は期待して携帯を開けた。
新着メール一件。
受信箱ーーー・・・
「何コレ・・・」
知らないアドレス。