盃に乾杯!?

「開かない・・。」


後ろから声が聞こえた。


「リモコンで操作出来るから
簡単には開かないよ。」


そう言って、
私を後ろから抱きしめた。


「ちょっと・・・。」


実は私、
今まで誰とも付き合った
事がありません。


家が家なので、
告白すらされた事も無ければ、
した事もありません。


「何もしないよ。」


「本当に?」


「ああ。


こんなに震えられたら、
手出しも出来ないし、
母親に怒られる。」


大杉はため息交じりで、
言ってきた。