盃に乾杯!?

家の中に入って、
椅子に座っていると、
誰かがやってきた。


「初めまして。」


男性はにこやかな
顔をして、
私達に挨拶をした。


「初めまして。」


「どうかあったのか?


息子の大輔に?」


私はその時初めて分かった。


目の前にいるのは、
加藤君のお父さん?


「いいえ。


実はこちらにいる
組員の人に用事があって。」


「そうですか。」


私は異様な空気と、
菜々の緊張感が
私に痛いくらいに感じた。