「わかんない。 でも、浮気相手の女よりあたしを選んだってのが許せなかったの」 「何で? 普通は嬉しいんじゃね?」 「ううん。 悲しかったよ。 それこそ裏切られたって感じ」 ははって乾いた笑いをするあたしの頭にアキは手を置いた。 「それってさ、お前の好きだった男は浮気をするような男じゃなくて・・・、 お前は1人の女を思うあいつが好きだったんじゃね?」 「・・・・・」 「上手く言えないけど、お前が好きだったあいつは変わっちまったってことだな」