「うるさいなー。 あ! それより早く行かないとナオキ、出かけちゃうよ!」 そう言って、 あたしは戸惑いながらも、アキの腰に腕を回した。 別に変な意味がある訳じゃない。 アキは友達だし。 でも、ふとナオキの顔が思い浮かんだ。 多分、罪悪感から。 運転するアキの背中に顔を埋めながら、 あたしはナオキのことで頭がいっぱいになってた。