「おはよ〜う。」


「「あっ!おはよ!」」


「りん今日来んの遅すぎ!」

「ごめんねえ〜。」


あたしが学校に着いたのは

お昼休みだった。


涙が止まらなくて
頭が痛くて……

休んでしまおうかと思った。


だけどそれじゃダメだ
と思った。

自分で選んだ道だから……。
逃げちゃダメだって。


「りん?」


「なに?」


「泣いてたの……?」



菜葉が近寄ってきて
冷えたタオルを渡してくれた。


「やっぱり……
ばれちゃったかあ〜……。」


「泣くなあ〜。りん〜っ」

また涙がでた。

菜葉の優しさが心に染みた。


「りん、何があったか
話してくれんでしょ?」

「うん……話すよ。
話すから……待って……。」


歩がギュッと
抱きしめてくれた。



いくらでも待つよ。
りんが話せるようになるまで。
力になるから。

って。