「俺さあ……、朝泣いてたの

俺のせいとか

わかんなかったんだよね。」


そういって

少し辛そうな笑顔を見せた稜。


こんな稜、久しぶりに見た。


稜はそのまま続けた。



「だって、姉貴のこと

知ってると思ってたし。」


そっか。そうなんだ。



……って、


………え?


姉、貴?


稜、お姉ちゃんいるの?

もしかして、もしかして


「昨日一緒にいた女


姉貴だよ?


うちの姉ちゃん。人妻ま。」


う、そ………っ!


見事にあたしの予想は

的中した。


てか、なんであたしの

気にしてたコト、わかったの?


不思議になって

首を傾げた。


「なんでわかったの?

って感じだな。


りんから聞いた。

なり、姉貴に嫉妬したんだ?笑」



「………っ///」



そう言ってはにかむ笑顔に

照れずにいられなかった。