ツインの絆


そこであきらたちが目にした光景は… 
床に倒れ苦しんでいる孝輔、
その様子に慌てている男たちやアキ。


一体何が… 



「お前ら、孝輔に何をした。ただじゃあ済まさないぞ。」



あきらが孝輔の様子に気遣いながら、
その場にいた男たちを威嚇した。



「俺たちは何も… こいつが勝手に… 」



高井が相手は二人だと思いながらも、
あきらのその猛獣のような荒々しい迫力に気後れして、
後ずさりしながらやっとそこまで口にした。


が、最後まで聞かぬ内に、あきらは男たちに飛び掛っている。

 
広志はそんなあきらを見ながら、自分は孝輔に駆け寄り、
傍に落ちていたヘロインの袋を見つけ顔色を変えた。


「孝輔にこれを全部飲ませたのか。許さない… 
あきら兄ちゃん、手加減は要らないから皆半殺しにして。
僕は孝輔を病院へ運ぶ。」



辛うじて微かに呼吸は感じられるが、意識は無い孝輔。


自分さえ目を離さなければ… 
広志は胸が潰れそうだった。


半殺しにして、などと広志らしからぬ言葉を聞き、
あきらは広志の心情を思い遣って手加減なしに暴れている。


ものの数分で終わった。


女のアキも例外ではなく、全員床に伸びている。


が、それだけでは終わらなかった。


あきらは伸びている高井に水をぶっ掛け、バックにいる組織の事を聞いた。


初めは,知らん、とか、言えば殺される、など叫んでいた高井だったが、
あきらの攻撃は手加減なし、
答えるまでは続く、と言う恐怖から口を割るのも早かった。


広志の口走った,半殺し,がどんな状態かは分らないが… 
とにかくやられた者たちにとっては、
また元気に動けるようになったとしても、
二度と顔を会わせたくないあきらだろう。


騒ぎを駆けつけて警察官が来た頃には、
あきらの姿も見事に消え、
その場にはヘロインと、気絶している男たちと,
一人のけばけばしい格好をした少女.