夕方の風は少しひんやりする。 祭りの後独特の寂しさと高揚感。 深呼吸をすると 湿気を含んだ秋の匂いがした。 燃え始めた組み木を横目に あたしは足早に歩いていった。 彼の元へ。 この夜の出来事を あたしはきっと 一生忘れないだろう。 痛いほど 捕まれる肩。 強引に 合わさる唇。 息も心も乱れて。 あたしは気づく――。 ごめん、ごめんね。 長谷川くん……。