放心状態で相手にならないあたしを無視して、 どんどん進めていく司会者。 彼の額にははっきりと青筋が立っていた。 気づけば、 変なティアラ頭に乗せられて、 王冠(お兄ちゃんの)と花束と地元名物のあんこの饅頭を押し付けられていた。 ちなみにこの饅頭、 お兄ちゃんの好物。 甘さ控えめで 甘いものが苦手なお兄ちゃんをも『うまい』と言わす、老舗の和菓子だ。 まさか!? これが目的で――!?