「来年の今頃は、どうなってるだろうね。別れてるかもしれないね。」 学は、瑠理にそんな事を、笑いながら言った。 「どうして、そんな事言うの?」 瑠理は、別れるという言葉を、笑いながら言われ、悲しかった…。 「だって、先の事は、わからないでしょう。」 学は、普通に言う。 瑠理は、何も、言葉を返せない…。 周りの景色は、生命力に溢れてた。 緑の色が強かった…太陽が反射して、キラキラしていた…。 瑠理は、オーディションの事、学に言ってなかった…。