別れる? いやだ・・・晃雅くん。 「お前がしっかりアイツをみてないからだろっ!!」 突然、リビングの方から お父さんの怒鳴り声が聞こえた。 あたしの妊娠のことを お父さんに言った日から お父さんは毎日、怒鳴っている。 「……うっ…うう…」 お母さんの泣き声も 毎日のこと。 妊娠のこと… それに、病気のことも …晃雅くん。 君のことも… たくさんのことが あたしの涙として 流れる。 あたしは、 ただそれだけだった。