朝からどっと疲れを感じながらも、教室の扉を開ける。 逃げてきたのはいいが、あの変態女も同じクラス…。 あたしが肩を落としている時だった。 「はよっ」 あたしの頭にぽんっと手が置かれた。 上を見てみると、そこには叶夜の整った顔があった。 「何よ」 あたしはほんの少し、頬を赤らめる。 不機嫌そうな面を作るが、叶夜と喋るとなんだか…必死で作った仮面さえも壊れてしまいそうになる。 どんどん、口角が、緩む。