きっとこいつも『ひとりでも欠けたらクラスじゃないよ!』とか、綺麗事だけを並べて生きてきた馬鹿。


そんなんじゃ、この汚い世界で、息さえもできない。




あたしに触れない―――ひとりを除く―――クラスの奴等の判断が一番正しいわ。







あたしは転入生を存在事無視して歩き出す。



「お待ちください、天様!」



スタスタとあたしの後ろを付きまとうように着いてきた。


転入生が走る際に揺れる無駄に馬鹿デカイ胸が目障りで仕方ない。


自分のと見比べると、余計頭に血が上る。





(邪魔だろ、デカすぎだろうが!!)





訳のわからない勝負に負けた気がした。