あたしにとってはどうでもよかった。


だが、思う。


(面倒なのがもう1人増えるのね…)




「別にいいが、…大丈夫か?」




担任よ、あたしの隣はそんなにも心配か。
―――――滅茶苦茶心配だろうな。


大丈夫か、という言葉は変だろうよ。
―――――いや、妥当か。




まあ、担任が心配するのも無理はない。


それより、何であたしの隣に…?




だが、考えることさえも面倒になったあたしは考えることを放置した。




「よろしくね、藤堂さん」




微笑みかけて転入生はいる。