そして付けられたあだなが”悪魔”。


だけど時が経つにつれ、嫌だと思っていたそんな生活も不思議と慣れて…。






周りの偏見にも纏わりつかないようになった。


というか、空耳程度にしか思えなくなっていた。




自分でバリアを張って、いつまでも殻を破れないひよこのように閉じこもった。


いや、破れるけど、破りたくなかった。






そしてあたしは時々ふと思う。



―――――悪魔よりも心がないんじゃないかって。








悪事を働く訳ではない。


だけど冷静すぎる自分が嫌になった。