……まあ、悪い気は、しなかった。
可愛いって言われたのも、名前で呼ばれたのも。
人前で少しでも笑ったの、何年ぶりだろう。
思えばずっと独りで、ずっと無情を装って過ごしてきた。
正直つまらなかったし、そんな毎日を過ごすあたしの存在なんか、あってもなくても一緒だと考えるようなこともあった。
生まれなければよかったと思っていた。
早く死にたいと思うことなんて、多々あった。
自ら命を絶とうとしたことも少なくはない。
少なくとも、数え切れない程あるだろう。
それにより、中学生の頃、問題を起こして噂になったこともあった。

