3人の中に一瞬沈黙が通る。
そいつは―――――勿論―――――勘違いし、何やらニヤニヤと笑い出した。
そしてあたしにトドメを刺す。
「”お取り込み中”さーせんしたっ!!」
わざわざ頭まで下げて教室の扉を勢いよく閉めた。
「な、なな、な…!だから言ったじゃない!!変な誤解されると周りがゴチャゴチャ騒いで迷惑だって!!」
動揺から口をパクパクさせるあたしに叶夜は、
「まあ、いいだろ?”そういう事”にしておけばっ。襲ってきたのは天の方だし。続きしてもいいんだぜ?」
叶夜はニヤニヤと不適な笑みを浮かべながら言う。
あたしはうっすらと目に涙を浮かべ、
―――――パシンっ。
ネクタイを掴んだまま頬を平手打ちしてやった。

