あたしの心は今、歯車が狂ったかのように、無茶苦茶で滅茶苦茶だ。


こんな奴なんかのせいでっ。




「叶夜って呼んであげるけど…自惚れないでよね。しょうがないからってだけよ?」



「それでもいいよ」




彼は無邪気な笑みを無防備に零した。


(…、ば、馬鹿みたいっ!)



それだけのことじゃない。


そう、それだけのこと。








あたしは自分の席へつく為に歩き出す。


―――――その時だった。